2023年4月より、新しい子宮頚がんワクチンが定期接種になります
9価HPVワクチン(シルガード9)
子宮頚がんウイルス(HPV)のなかで<がん>をおこしやすい9種類(型)をターゲットにしたワクチンです。このワクチンを接種することで、子宮頚がんの80-90%を防ぎます。
・15歳未満のお子さんは、2回接種ですみます (希望があれば3回接種も可)
・1回目、2回目を他のHPVワクチンを受けた場合、残りの接種をシルガードに変更することができます(交互接種)
・誕生日が、1997年4月2日~2007年4月1日の女性で、HPVワクチン接種を受けていない方は、キャッチアップ接種ができます。
<新型コロナ以外に流行る風邪の原因>2021年4月4日(日)
新型コロナウイルスは、小児ではかかりにくいか重症化しにくいことがわかっています。しかし、新型コロナが流行する中で、軽いながら風邪を引く子ども達も増えています。その原因はなんでしょうか?
東京大学医科学研究所から、検出されたウイルスの特徴が報告されました。
1)インフルエンザウイルス(冬に流行)
2)ライノウイルス(春と秋に流行)
とくに10歳未満では、ライノウイルスの感染が例年の2倍と増えています。
ライノウイルスは、アルコール消毒が効きにくいウイルスです。その他、コクサッキーウイルス、アデノウイルスの感染も見受けられるようです。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/irv.12854
<慢性の毎日続く子どもの頭痛>2021年4月4日(日)
小児の頭痛には、二次性の頭痛や、片頭痛、反復性緊張型頭痛などがありますが、ときに、15日以上続く慢性の頭痛が見受けられます。心理社会的な要因がない場合は慢性の片頭痛を診断されますが、ある場合は、慢性緊張型頭痛と診断されます。この場合、薬が効きにくく、中高生の思春期、自分を出すのが苦手な特性、環境の厳しさなどが関連しているとされています。
頭痛が治ったからといって学校などに行けるようになるのではなく、時間をかけて心が成長することで解決します。子どものつらい状況を理解すること、しっかりと医療機関の受診を継続すること、保護者自身が子育ての方法を見直すことが大切です。
保護者自身も涙が流れるほど苦労が多いと思います。一人で悩まず、相談することが重要です。いろいろと医療機関で話してみましょう。