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LDLコレステロール値と脳出血の関係

6月にご紹介したNeurologyの報告の続編といえる内容です。

今回は、LDLと脳出血の関係が調べられました。96043人、平均年齢51.3歳のコホートで、LDL値は、2006年、2008年、2010年、2012年の4回測定され、9年間フォローされています。

LDL値が70-99mg/dLの群は、LDL 100mg/dL以上と比べ、脳出血のリスクは同等でした。一方、LDL値が70mg/dL未満の群では、70-99mg/dL群に比べ脳出血のリスクが高く、ハザード比は、50-69mg/dL群で1.65、50mg/dL未満群で2.69と高値になりました。動脈硬化性疾患の発症を予防し、同時に脳出血をきたさないためのLDL管理目標値を定めることが重要になるかも知れません。