慢性外来

Chronic Medicine

慢性外来について

慢性外来では、継続するお悩みを主に診療しています。
周りの子はおねしょをしなくなってきているけど、うちの子はなかなかおねしょが治らない。
頻繁に頭が痛くなったり、便秘になって辛そう…。など。
お子さまの辛そうな姿は親御様としてはとても辛い気持ちになるものです。
当院では、お子さまに寄り添い、適切な治療方法をご提案し、ご家族様が笑顔で過ごせるお手伝いをさせていただきます。

おねしょ(夜尿症)

おねしょ(夜尿症)は年齢が大きくなるにつれて改善しますが、5歳の時点で20%程度のお子さまでみられ、就学しても続くこともまれではありません。
一般的に5歳以降で、月1回以上の夜尿が3ヶ月以上続くものを夜尿症といいます。
腎尿路系の形態的または機能的な問題、尿崩症や糖尿病など内分泌学的な問題から夜尿症がおこることもあり、症例により精査をすすめます。
また、便秘症、遺糞症、ADHD、学習障害、睡眠時随伴症などを伴うこともあり、夜尿症と併せて対応しています。
就学後もおねしょが続き、お子さま、ご家族が心配されるときはまずご相談ください。
食事、睡眠、尿回数および1回尿量、便秘、夜尿症のパターンを確認のうえ、まずは生活指導を行い、経過により薬物療法やアラーム療法をすすめています。
当院では、アラーム療法としてピスコールのレンタルプランを利用できます。

頭痛

お子さまの頭痛は、
①持続が短い
②痛みがなくなればすぐに元気になる
③前兆や頭痛症状をうまく伝えることができない、
といった特徴があり、大人の頭痛と違い分かりにくいことがあります。
体や脳に原因となる疾患が疑われる場合はすみやかに精査をおすすめいたしますが、多くは大人と同じく「片頭痛」や「緊張型頭痛」であり、嘔吐・腹痛・めまいといった随伴症状を伴うこともまれではありません。
痛みがあるときの対応に加えて、頭痛を繰り返しているお子さまに対しては、頭痛日誌に記入していただき、頭痛の予防のため生活指導や薬物療法を行っています。

便秘

子どもの便秘は、食事や生活習慣の影響を受けることが多く、特に乳幼児期には母乳やミルクの量が少ない、幼児期には食物繊維の摂取量が少ないことが原因と考えられています。
また、トイレトレーニングの時期に排便を我慢し、それにより便が硬くなって排便時に痛みを感じてしまうと、それを嫌がって排便を我慢する悪循環が起こります。