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75歳以上の高齢者における心血管イベント抑制に対するスタチンの有用性
高コレステロール血症の治療薬であるスタチンは、心血管イベントを抑制し、とくに2次予防では必須となっています。また、心血管イベントリスクの高い人では、スタチンによる1次予防(初発を防ぐ)も重要です。
今回は、75歳以上の高齢者においても、それまでアテローム動脈硬化精神疾患がない場合でも、新規のスタチンの治療が、全死因死亡ならびに心血管死のリスクを低下させることが報告されました。32万6981人が解析対象でしたが、スタチンを使うことにより全死因死亡のリスクはハザード比0.75、心血管死亡もハザード比0.80でした。しかし、心筋梗塞や虚血性脳卒中は変わりがありませんでした。
スタチンは副作用がないわけではありませんので、使用にあたっては主治医をよく相談しましょう。
https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2767861