お知らせ

INFORMATION

降圧薬の長期使用とがん罹患リスク

JPHC Studyのデータを用い、降圧薬の長期使用とがん罹患リスクとの関連が報告されました。JPHC研究は、日本人68000人を対象とした多目的コホート研究です。

年齢、性、地域、体格指数、喫煙、飲酒、糖尿病罹病歴、塩分摂取量(胃がんに関して)、慢性肝炎や肝硬変の既往(肝がんに関して)、出産歴(乳がんに関して)を調整して解析すると、降圧薬なし群に対し、10年以上降圧薬内服群では、全部位(1.08倍)、大腸(1.18倍)、腎(2.14倍)のがん罹患リスク、5~10年内服群では腎(3.75倍)のがん罹患リスクの有意な上昇と関連していました。

がんは2人に1人がかかる時代です。とくていのがんに限らず、がん検診を受けることが求められます。とくに、腎臓に関しては、超音波検査などを受けておくことが望ましいようです。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/cas.14870