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抗TPO抗体陽性者への受胎前レボチロキシン投与
TPO抗体陽性の妊婦では、甲状腺機能が正常であっても流産や早産のリスクになることが報告されています。レボチロキシンの投与は、それらの発生率を低下されることが期待されています。今回のTABLET試験では、イギリスの49病院、19585人の女性の中から、それぞれ476人のレボチロキシン群とプラセボ群を対象に、受胎前から妊娠末期までのレボチロキシンの投与の有効性を検討しました。主要評価項目は妊娠34週後の生児出生でした。
妊娠率は、レボチロキシン群56.6%m、プラセボ群58.3%で、妊娠34週以降の生児出生率は、レボチロキシン群37.4%、プラセボ群37.9%で、差は認められませんでした。あた、流産や早産の妊娠転帰にも有意差は認められませんでした。
今回の結果からは、甲状腺機能が正常のTPO抗体陽性の女性に対してレボチロキシンの投与は、必ずしも妊娠率の上昇や流産や早産のリスク低下には繋がらないことが示されました。