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小児期と成人期の肥満と疾患リスク
小児期に肥満であることが、成人になったときの生活習慣病にどのような影響があるか評価されました。
小児期に肥満であると心血管疾患と2型糖尿病のリスクが高まる可能性は、多変量解析の結果では、その関係性は消失しました。
一方、癌の発症に関しては、乳癌は、小児期で肥満であると、成人期のどのような体型であったとしてもリスクが高まることがわかりました(オッズ比0.59)。また、初潮の年齢が早いと乳癌のリスクが高まることも示されました(オッズ比0.90)。一方、前立腺癌との関係性は見いだされなかったようです。
小児肥満は、ある種の癌に対してはリスクとなり得るようであり、注意が必要です。生活習慣病に関しては、小児期の肥満よりも成人期での肥満が問題のようです。