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妊娠合併症は長期の心血管疾患罹患率と死亡のリスクである

妊娠中の子癇や高血圧、糖代謝異常は、産後の母親の心血管疾患リスク上昇につながることが知られている。本研究では、84の研究から28,993,438人をも対象に、妊娠合併症と長期の心血管疾患リスクとの関について系統レビュー・メタ解析を行った。観察期間の中央値は産後7.5年であった。その結果、心血管疾患のリスクのオッズ比は、妊娠高血圧症候群1.7、子癇前症OR:2.7、常位胎盤早期剥離1.8、早産1.6、妊娠糖尿病1.7、死産1.5であった。低出生体重児や在胎期間相当の体格よりかなり小さく生まれた新生児の出産でも心血管疾患リスクは上昇したが、流産では増加しなかった。

このことから、妊娠中に何かしらの合併症を有した母体においては、産後の長期のフォローアップが必要であり、産後教育が重要になると考えられます。