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原発性アルドステロン症の頻度は高い
高血圧の原因として、原発性アルドステロン症は有名な疾患の一つです。場合によっては手術が必要になる高血圧症です。しかし、その多くが見逃されている可能性が示されました。
アルドステロンは、腎臓の上に位置する副腎という臓器から分泌されるホルモンです。アルドステロンが過剰に分泌されると、塩が体内に貯留しやすくなります。
今回のアメリカからの報告(横断研究)では、重度の高血圧症の約22%、軽症の16%に原発性アルドステロン症が認められたとのことでした。
日本においても、10%前後の比率で認められるといわれています。実際に、当院でも、年間数例の疑いが認められます。まずは血液検査などでスクリーニングできます。単に血圧が少し高いからと軽視せず、原因が何かはっきり伝えられたことがない方は、一度検査した方がよいでしょう。