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全粒穀物の摂取と2型糖尿病発症リスクとの関係
アメリカの3つの前向き研究( Nurses’ Health Study (1984-2014), Nurses’ Health Study II (1991-2017), Health Professionals Follow-Up Study (1986-2016))から、女性158,259人、男性36525人を対象にした、2型糖尿病発症リスクと全粒穀物摂取の関係を調べた研究成果が発表されました。
最も多く全粒穀物を摂った群は、最も少なかった群に比べ29%発症が低下していました。また、それぞれの食品別ハザード比は、1日1皿以上の冷たい朝食用全粒シリアル0.81、全粒粉パン0.79、ポップコーン1.08、週2皿以上のオートミール0.79、玄米0.88(同0.82-0.94)、小麦ふすま0.85、小麦胚芽0.88で、ポップコーン以外は有意に発症が低下していました。
さらに、これらの効果は、肥満や過体重の人に比べ、比較的痩せている人(BMI<25)でリスクの低下(p<0.003)が認められ、家族歴や喫煙、身体活動量の影響はなかったとのことでした。
糖尿病の発症を予防するには、しっかりと、朝食には食物線維の多い炭水化物を摂取するといいようです。