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低用量コルヒチンと心血管イベントリスク

LoDoCo2試験の結果が報告されました。

痛風発作では、コルヒチンがしばしば治療薬として用いられますが、今回、低用量コルヒチンが心血管イベントを31%抑制することが示されました。

対象は、安定冠動脈疾患を有する患者5552人(年齢66歳、女性15.3%)で、抗血小板薬または抗凝固薬が99.7%、脂質低下療法が96.6%、β遮断薬が62.1%に、AEC阻害薬/ARBが71.7%に投与されていました。患者さんは、低用量コルヒチン0.5mg/日使用群と非使用群に割り付けられ、中央値で28.6ヶ月間追跡されました。

結果は、非使用群で9.6%の心血管イベントが発症し、使用群で6.8%であり、コルヒチン使用群のハザード比0.69でした。ただし、虚血性脳卒中や全死亡には有意差はありませんでした。

https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2021372?url_ver=Z39.88-2003&rfr_id=ori:rid:crossref.org&rfr_dat=cr_pub%20%200pubmed