お知らせ
INFORMATION
中年期の食事内容は認知症発症のリスクにならない
JAMA Neurology 2017では、認知症発症のリスクとして、中年期の喫煙や糖尿病、高血圧がリスクになることが報告されています。また、Lancet 2017では、中年期の聴力低下が大きなリスクであることも発表されています。認知症を予防するには、食事や運動が重要であることが報告されています。とくにMIND食は認知症発症を予防できる (Dementia 2015) ことが報告されています。
今回の発表では、中年期の食事内容は認知症発症とは明らかな関係がないというショッキングなものでした。認知症のない男女8225名を中央値で24.8年もフォローした長期前向きコホート研究で、食事の質の評価は11の要素からなる食事の質スコアAHEIを用いています。公務員を対象としており信頼性は高いとされています。多変量解析の結果では、AHEIスコアと認知症発症リスクとの間には有意差が認められませんでした。ただし、著者も、食事が重要ではないといっているわけではないと述べています。
昔から医食同源といいます。健康的な食事をして悪かったということは一度もないのですから、バランス良く食事をすることに越したことはありません。