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フレイル・サルコペニアの進展因子は男女差がある

日本は超高齢社会を迎え、フレイルやサルコペニアの問題がクローズアップされています。とくに糖尿病では一般高齢者よりも早期からフレイルやサルコペニアになりやすいと報告されています。しかし、日本糖尿病患者さんにおいて、その進展因子は明らかではありませんでした。フレイルやサルコペニアの進展リスクには、共通の因子と男女別の因子がありました。

共通のリスクとしては末梢神経障害が挙げられました。男性に特異的な因子としては、冠動脈疾患の既往、年齢、無職、独居が挙げられました。一方女性では、家族との同居、食事制限、不規則な生活が挙げられました。さらに、フレイルやサルコペニアを予防するには、男性では、適切な食事が、女性では骨格筋量の多さ、独り暮らし、LDLコレステロール高値が挙げられました。

もともと男女では体格が異なり、日本では社会的な役割も異なることがあり、男女別にリスクを評価し、介入する必要性があるようです。